脳卒中予防 ③

脳卒中を予防するために重要なコレステロールの過剰摂取について書かせていただきます。

脳卒中予防において、コレステロールも、摂り過ぎに注意してほしいものの1つです。

コレステロールの中でも悪玉と言われるLDLは動脈硬化を引き起こすばかりでなく、糖や脂質と結合して酸化変性し、ドロドロの状態で血管壁に付着して徐々に血管の内径を狭めていきます。

その結果、血液の流れが悪くなるばかりでなく、血栓ができやすい環境が出来上がってしまうのです。

ただし、コレステロールは、私たちの体を形作る細胞膜の強度を保ち、内臓機能を保持するステロイドホルモンの材料になるなど、体にとって欠かせない成分でもあり、やみくもに摂らないようにすればいい、というものではありません。脂肪量全体の摂り過ぎに注意し、特に肉の脂身やバターなどの摂取は控えめにしましょう。

調理には、LDLを回収して血栓ができるのを防いでくれる善玉コレステロール(HD)が豊富な不飽和脂肪酸(コメ油・大豆油・コーン油・魚油など)や植物油を使ってみてください。また、イワシやサンマなどの青魚には、血中の中性脂肪濃度を低くして血栓を溶かす役割を果たすエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)といった多価不飽和脂肪酸がたくさん含まれていますので、献立に取り入れるといいでしょう。

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