脳卒中予防 ④
脳卒中を予防するために重要な水分摂取ついて書かせていただきます。
脳卒中の中でも脳梗塞は真冬に多く発症すると言われますが、冬に次いで夏にも発症のピークがあります。
これから迎える夏は汗をかきやすいので、それに見合った水分を摂らないと血液中の水分が減って固まりやすくなってしまうからです。
通常1日の水分の必要量は2.4リットルです。このうち食物から約1リットルが摂れるので、飲み物として1~2.5リットルを飲む必要があります。汗をかいたときはさらにプラスして摂るようにしてください。
血液中の水分量をある程度一定に保つために、一気飲みするのではなく、1回にコップ1杯程度を起床時や食前、食事中、のどが渇いたときなどにこまめに飲むようにすると良いです。
また、睡眠中は水分の補給ができないため、健康な人でも血液の濃度が上がり、脳梗塞を起こしやすくなりますが、寝る2時間前に水分を摂るようにすれば、胃に負担がかかることはありません。
食事は効果が高い脳卒中予防策ですが、ウオーキング、ジョギング、自転車、水泳などの有酸素運動を継続して行い、運動不足を解消することも心がけてください。そして過労と睡眠不足を避けることです。糖尿病をお持ちの方の場合、脳卒中予防のためには、日々の血圧管理を怠らないことも大切です。